こんにちは、充実して幸せな日々を送りたいZakです。
海外駐在から帰国して、気付けばもう40代に。
仕事に忙殺され、走馬灯のように過ぎる日々。
家族との時間も削られ、毎日が疲れの繰り返し。
何のために生きているのか、自分の時間をどこに使っているのか、わからなくなることがあります。
そんなモヤモヤを抱えて生きる中、大きく心が動いた本を紹介させてください。
- 仕事に忙殺される会社員に人生を見つめ直すきっかけをくれる
- Fire達成後のリアルな生活と課題を学べる
- 物語形式で読みやすい
- ライププランを実際に見直すためにはもう少しノウハウが必要
- 何が幸せかという人生観がやや一般的
有名ブロガーかつ20代でFire達成したヒトデさんが出版したビジネス本。
皆が憧れるFire達成後のリアルな生活と、普通のサラリーマンが幸せに働くためのアドバイスがまとめられています。
資産形成で20年後に仕事から解放されたい!とぼんやり思っていた私に衝撃を与えてくれた本なので、ぜひ書評紹介させてください。
- 仕事に追われ将来に不安を感じている20-30代ビジネスマン
- Fireに憧れている人
- 自分の将来を真剣に見直したい人
- 1万回生きたネコが教えてくれた幸せなFIREの書評レビューが気になる方
著者ヒトデさんとは?
愛知県生まれのブロガーさんです。
今日はヒトデ祭りだぞ!というブログをきっかけに人生が激変し、20代のうちにFire達成されています。
ブログだけでなく、ブロガーのためのコワーキングスペース運営や複数本出版中。
1万回生きたネコが教えてくれた幸せなFIREのあらすじ
第1章:投資だけではFireできない
第2章:仕事を頑張らずにFireする方法
第3章:最も安定するFireの方法は結局仕事
第4章:そもそもFireって本当に必要?
第5章:人間の幸せ
Fire(経済的自由、いわゆる早期リタイア)は将来のために今を犠牲にするものではない。今をどう幸せに生きるか考えるための手段の1つである。というのが本書のキーメッセージです。
以下で各章のポイントを自分の解釈交え紹介します。
第1章:投資だけではFireできない
ビジネス書やYoutubeを見ていると、Fireは皆に魔法のような提案をしてきます。
20年投資を続ければ仕事を辞められると。
FireはFinancial Independence, Retire Earlyの略語。主に投資運用益で生活して、仕事からリタイヤしている状態を指します。
しかし、Fire後の人の話を聞くと落とし穴があることに気づきます。
投資だけで今の生活水準を維持するためには時間がかかること。
かつ、生活の糧である投資成果を日々モニターするのは精神的な苦行。安心を得るためにFireしたはずが、全くストレスから解放されていない本末転倒な結果になり得ます。
第2章:仕事を頑張らずにFireする方法
日々コンビニのコーヒーを我慢し、外食や旅行を控える。そのように節約で生活コスト・固定費を下げればFireに近づきます。
ただそれは本当にしたかったことでしょうか?
節約が苦にならない人であればいいですが、美味しいご飯も食べたいし旅行も行きたい。
何より家族に金銭面の苦労をかけたくないと思った時に、極端な節約は精神的な安心から遠ざかってしまいます。
第3章:最も安定するFireの方法は結局仕事
ギャンブル要素を減らして稼ぐには、結局 何らかの仕事をする必要があります。
転職に成功して高所得になっても、年収1000万円以上はえてして激務。
例えば副業やアフィリエイトもその1つですが、月100万を超えるような成果を得ている人は得てしてハードワーカーです。
ハードワークを続けなければ一時的な収入で終わってしまいます。
50歳まで激務を続けて体や心を壊してしまうリスクが不安になります。
あれ、仕事のストレスから解放されたくてFireを目指していたのではなかったでしたっけ?
Fireを目指す意義がどんどん揺らぎ始めます。
第4章:そもそもFireって本当に必要?
仮にFireに成功した生活を考えてみる。
一日8時間以上も仕事に人生を捧げてきて、パタンとそれをやめて本当に大丈夫か?
ストレスはないが刺激もない仙人のような日々。仕事を辞めて日々家で過ごす背中を子供に見せられるのか?
大会社で部長以上になった人が引退して日々やることがなくなった、なんて話も聞きますよね。
ヒトデさん本人・周りでFireをした人も、どこかで仕事を再開している人がほとんどだそう。
仕事はお金を稼ぐ手段だけでなく、社会と関わり自分が世の中に貢献しているという実感を得るためのツールでもあるようです。
投資や副業収入をふまえて仕事量を減らす、やりたいことだけをやる。いわゆるサイドFireはバランスがいい解決策かも。
第5章:人間の幸せ
4章で触れた通り、仕事は金銭以外でも人間の幸せに大きく関わっています。
であるなら、やりたい仕事をできるように努力するのが幸せになる最短ルートではないですか?というのがこの本で一番言いたいことです。
今やっていることを一度棚上げして、自分の好きを仕事にしてみる。
好きなことが得意なこととは限らないですし、スキル習得や根気も必要です。
でも、20年間我慢して仕事から解放された後 抜け殻のような生活を送るリスクを天秤にかけた時、どちらの苦労が大きいでしょう。
1万回生きたネコが教えてくれた幸せなFIREを読んで感じたこと
良かった点
- 仕事に忙殺される会社員に人生を見つめ直すきっかけをくれる
- Fire達成後のリアルな生活と課題を学べる
- 物語形式で読みやすい
上司やお世話になった先輩と飲んでいる時、私が始めたブログや本出版の話を興味深そうに聞いてくれます。
どんなに偉くなっても部下が増えても”人生全てをコントロールできていない”悩みを抱えているようでした。
Fireが幸せな生活かというとそんなに簡単ではない。でも、自分の大事を真摯に探すのが大事なんだよ。と教えてくれた本書に頭をガツンとやられましたね。人生を楽しむ努力を怠っていたなと。
今日が最後の1日だとしたら今の生活で満足できるか。ありきたりな問いではありますが、逃げずに考えるための機会をもらった気がしますよ。
可愛い猫が表紙の本書ですが、物語形式で展開されていてサラッと読めます。
これまでの記事をご覧いただき関心持たれた方は、ぜひ見てみてくださいね。
気になった点
- ライププランを実際に見直すためにはもう少しノウハウが必要
- 何が幸せかという人生観がやや一般的
人生を見直すきっかけは得られますが、実際にどうやって夢中になれることを探すの?というところは自分で考えるしかありません。
仕事の中で好きなことをするということも、好きと得意はイコールでないですし、家族を持つ方は転職もハードル高いです。
また、新しいチャレンジが失敗して逆にストレスが高まる人もいるかもしれません。そういった負の側面や対策にも触れていただくとより参考になると思いましたね。
加えて”社会とのつながり、成功、心身の安定”が幸せであると説明いただいてますが、幸せの定義は個人差があると思います。
一人で家の中で20年間本を読み続けたいという人もいると思いますし、そういう方は生活コストを抑えてFireするのが幸せへの筋道かもしれません。
もしくは、趣味がなく仕事が生きがい、長時間勤務の方が何なら落ち着く人は今のままでいいかもです。(先日アジア出張した時 ハードワーカーがたくさんいました)
まとめ:1万回生きたネコが教えてくれた幸せなFIREを読んで、”今”を大事に生きよう!
今お金が足りなくても、夢中になれるものを見つければ”今から”幸せになれるかもしれない。
本書を読んで救われたような気持ちにもなりました。
Fireに憧れていた人は本書を読んで肩透かしに聞こえるかもしれませんが、未来に対する希望とリスクを考えされてくれる本です。
これからは夜遅く帰宅した後でも、夢中になれる仕事・副業、またそれを支える投資計画について真剣に考える時間を持とうと思います。
以上、1万回生きたネコが教えてくれた幸せなFIREを読んだ感想。【あなたに必要なのは資産ではなく没頭】を紹介しました!
ではまた。
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