革の魅力・知識

世界の有名タンナー6社を厳選紹介!【タンナーが革の品質を決める】

世界の有名タンナー6社を厳選紹介!【タンナーが革の品質を決める】の記事アイキャッチ

こんにちは、Zak(@zak56685521)です。

今まで「革」の成り立ち・素材・特徴について語ってきました。

【革とは何か】革製品の歴史と鞣し技術の進化【革の魅力に迫る】の記事アイキャッチ
【革と皮の違い】革製品の歴史と鞣し技術の進化こんにちは、Zak(@zak56685521)です。 最近所有している革製品の背景を紐解く中で、そもそも革自体についてよく理解して...

どんな立派な原皮を仕入れても、「鞣し」の工程がしっかりしていないと革にしたときの美しさに差が出ます

その鞣しの工程を司るのが「タンナーさんです。

革を鞣すことを英語でTan。

革を鞣す人のことをTanner(タンナー)と呼びます。

(広義で革製造に関わる会社全体を指すこともあります)

高い技術力を誇るタンナーさんは限られており、一流ブランド革製品 材料・取引先として重用されています。

今日はそんな世界の名門タンナーについて説明します!

Zakくん
Zakくん
手持ちの革製品でも使われているかも…っ!

妻
有名タンナーさんの革材料は上質な革製品の目安になるってことなんだね!

 

革製品の買い物で捗る知識を得たい、「革」初心者の方におすすめの記事になっていますので、是非ご覧ください。

ドイツのタンナー

ワインハイマー

ワインハイマー 公式サイト
引用元:ワインハイマー公式サイトより

カールフロイデンブルグというタンナーはボックスカーフ製作で非常に有名でしたが、ドイツの環境問題による制約で廃業。

そのカールフロイデンブルグの製法を継いだのがワインハイマーになります。

元々ボックスカーフはカールフロイデンベルク社製のカーフを指していましたが、次第に最高級の品質を持つカーフの一般名称として用いられるようになりました。

<補足>
・ワインハイマーはタンナー名、ボックスカーフは製作品を指します。

・車で例えるとワインハイマーがメーカー(トヨタ等)、ボックスカーフが車名(プリウス等)とイメージください

ドイツの革靴ブランド ハインリッヒディンケラッカー 等の素材として使われています。

フランスのタンナー

デュプイ

デュプイ 公式サイト
引用元:デュプイ公式サイトより

上記サイトご覧いただくと、正式なタンナー名は「タナリー・ドュ・ピュイ」と呼称され、オーヴェルニュ地方の古都、ピュイ地方の革鞣し業者と翻訳できます。

オーヴェルニュ地方はミネラルウォーターの産地としても有名、かつ 健康な牛が放牧されていることから自国内で良質な原皮が調達可能

最高級カーフのエキスパートタンナーとしてエルメスに採用されていることで有名です。

2015年にエルメスがデュプイ社を買収しています。

デュプイ社謹製のボックスカーフ シャトーブリアンヨーロッパ産の高品質の原皮のみを厳選して使用し、老舗独自のクローム鞣し法・染色技術で通常のボックスカーフよりも柔らかく仕上げています。

エルメス革製品、J.W.ウェストンジャラン・スリワァヤで採用。

アノネイ

アノネイ公式サイト
引用元:アノネイ公式サイトより

フランス中南部の街ANNONAY(アノネイ)にある、世界最高峰のタンナーのひとつ。 

山間部に位置する工場のすぐそばには深い渓谷があり、良質な水、放牧された健康な牛と良質な革を製造する条件が揃っています。 

デュプイから独立したという経緯も有り、革の製造工程が似ており価格帯も近似。

ベガノカーフは水性塗料(アニリン)で仕上げた透明感が魅力。主に茶色・赤系の革靴に用いられています。

スコッチグレイン(上位ライン) 等の素材として使われています。

イタリアのタンナー

イルチア

イルチア 公式サイト
引用元:イルチア公式サイトより

イタリアンカーフの代名詞ともよばれるイルチア社。フランス・スイス・ポーランドなどの契約牧場から原皮を調達し、熟練の技術で最高級のレザーを製造しています。

ラディカカーフと呼ばれるレザーはムラ感・色彩の透明感が魅力。

スペインの革靴ブランド カルミナ国内革靴ブランド レイマーの素材として採用されています。

アメリカのタンナー

ホーウィン

ホーウィン公式サイト
引用元:ホーウィン公式サイトより

こちらは牛革でなく馬革(コードバン)のタンナーになります。

ホーウィン独自のタンニン鞣しを施したシェル・コードバンつややかな質感と独特の柔らかさを持ち、使い込むほどになじむのが魅力。(稀少な分 通常のコードバンより高価)

アメリカのオールデンの素材として有名です。

日本のタンナー

栃木レザー

栃木レザー公式サイト

昭和12年創業という国内の老舗タンナーです。

こだわりの植物タンニン鞣しは濃度が薄いタンニン槽から濃いタンニン槽へと、160ものピット槽を使って実施。

漬け腐敗の防止とタンニンが均等に浸透するよう、長い時間をかけて繊維を崩さないようにゆっくりゆっくり鞣すことで、柔軟性と堅牢性のあるヌメ革を作ることに成功

社名である栃木レザーはそのまま革素材ブランドとして有名になっています。

高級国内バッグブランド いたがきや、バックブランド SLOWの素材として使われています。

タンナー総評と今後の懸念

有力タンナーの多くに欧州があがるのは新鮮な原皮、なめし作業に必要な良質な水源が近いことによります。

勿論 国内タンナーはじめ、素材調達距離の差を埋めるべく、技術的改善を積み重ねています

ただ足元の状況を調べていると、欧州タンナーにとって危機的状況を迎えつつあることもわかってきました。

近年の革素材の調達ボリュームを調べたところ、主要原皮調達先は中国・アフリカ・ベトナム・インドが伸長

革調達ボリューム 
引用元:World statistical compendium for raw hides and skins, leather and leather footwear 1999-2015より抜粋

さらに欧州タンナー数は2013年までの10年間ほどで30~40%縮小

生き残っているのは上記で挙げたような高級ブランド向けの有力なタンナーばかり。

欧州タンナー数推移
引用元:平成26年度内外一体の経済成長戦略構築のための国際経済調査事業(欧州との経済連携に向けた中小零細製造業の実態調査)報告書より抜粋

欧州の牛肉消費量自体の低減とあいまって、皮材料不足・値段の高騰が進んでいるのが実情のよう。

欧州タンナー・革製品ブランド・それを愛するユーザーにとって厳しい状況であること理解した上で、適正な革製品の値段・価値把握に努めたいと思います!

Zakくん
Zakくん
無暗に値段に驚かないことから始めますね(笑)

妻
高いものには理由があるってことかな

 

まとめ:世界の有名タンナーが高級革製品の品質を決めている!

要約リスト

・タンナーが鞣し工程を司り、革にしたときの品質・美しさを担保
・良質な原皮・水源が近い欧州タンナーは高品質な革製品を作成するための環境に恵まれている

・一方 日本はじめ素材調達距離の差を埋めるべく、技術的改善を推進
・ただし欧州タンナーは原材料高騰に悩まされており、革製品の価格にも一部反映。
・高い技術をリスペクトしつつ、私にとって適正な価格・品質の革靴がなにか追及

整理に時間を要しましたが、本・ネットの情報・人に聞いた話を自分なりにかみ砕くと有名タンナーの魅力・健闘状況が理解できました

これで百貨店などで革素材の説明を受けても、なんとかついて行けると思います(笑)

妻
ホント? 

Zakくん
Zakくん
多分…っ!!

 

以上、世界の有名タンナー6社を厳選紹介【タンナーが革の品質を決める】をお送りしました。

ではまた。

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