こんにちは、Zak(@zak56685521)です。
最近所有している革靴の背景を紐解く中で、そもそも革自体についてよく理解していないことに改めて気づきました。
私のお気に入り革製品の原材料となる革。
ぼんやり上質であることは理解していますが、そもそもどうやって作られているのでしょうか?
革靴・革カバンの材料となる「革がどうやってうまれてくるか知りたい」という革初心者の皆さん向けに、できるだけ分かりやすく解説していきますね。
ご覧いただければ、お手持ち革製品への愛着が増すことうけあいですよ!
革の魅力
・優れた耐久性(革靴も手入れすれば10年以上持つ。エイジングも期待!)
・手触りの良さ(しっとりすべすべ。触って飽きない)
・深みのある艶、それに伴う高級感!
そんな革製品ですが、魅力的な特性は人の手(鞣し加工)によるものだったんです。
どういうことか、今から説明します!
皮と革の違い
まず言葉の定義から。
今まで「革製品」といっても「皮製品」という言い回しをしませんでした。
それはこの2つの言葉の定義に明確な違いがあるからです。
・皮:動物の体から剥がされたそのままの状態(英語だとskin)
・革:腐敗せず、耐久性を持ち、道具としての使用に耐えうるように加工されたもの(英語だとleather)
鞣す:「皮」から不要な脂肪・体毛を取り除き、皮の主成分(タンパク質=コラーゲン)を結合・安定化させることで、腐敗・乾燥しづらい「革」に変化させること
ちなみに合成皮革は実際に動物の皮を使用しておりません。
布に合成樹脂をコーティングし、革の雰囲気に近づけたものを言います。
雨をはじくなど利点も多いのですが、素材としては明確に区分けしましょう。
革の歴史・鞣し技術の進化
起源にさかのぼれば、実は旧石器時代になります。
狩猟で生活を営む中、衣服・防寒具として革製品が加工・活用されてきました。
その太古から培われた鞣し技術は、近代には草木の汁を利用した「植物タンニン鞣し」。
19世紀後半には薬品を利用した「クロム鞣し」も使われるようになりました。
鞣し技術の種類
植物タンニン鞣し・クロム鞣しについてもう少し詳しく説明します。
植物タンニン鞣し
製法の概要 | 植物から抽出したタンニンを桶槽(ピット)に入れて下処理を終えた皮をつけこむ |
作業時間 | 2週間~数か月(ものによって1年!) |
特徴 | 堅牢製・摩耗性に優れる一方で、色調変化を起こしやすい |
利用先 | ヌメ革・革の底材 |
クロム鞣し
製法の概要 | 三価クロムなどの溶液を回転槽(ドラム)にいれて下処理された皮を上下に回転 |
作業時間 | 6~12時間 |
特徴 | 柔軟性・伸縮性・染色性に優れる |
利用先 | 革靴アッパー |
三価クロム自体は無害なものの、製造時の草屑、劣化した靴を焼却処分する時 環境汚染のリスクが0でありません。
我々の環境意識の高まりに応じて、今後 他の鞣し方法(動物油脂・アルミニウム等)の比率も高まる可能性があります。
まとめ:革は鞣し技術で皮から作成された!
・革製品は耐久性・艶・高級感に優れるアイテム
・動物の「皮」を鞣し加工することで道具として利用できる「革」に
・旧石器時代から使われていた革製品も、鞣し技術の進化で普及
・革靴のソールには植物タンニン鞣し、アッパーにはクロム鞣しが一般的
・環境意識が高まる昨今、クロム鞣し以外の製法も必要になりつつある
レビューと違って、勉強したことをアウトプットするのって疲れますね…
まだまだ(革の)さわりしか説明できておりませんので、今後も少しずつ順序だてて勉強結果アウトプットします!
これで皆さんに「革製品がどうやって出来るか概要つかめた!」と思って頂けると嬉しいです。
以上、【革と皮の違い】革製品の歴史と鞣し技術の進化をお送りしました!
ではまた。
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